【ペッパーフードサービス】あの時株を買っておけば何倍になっていたのか？「いきなり！ステーキ」ブーム前後のペッパー株価を徹底検証

今回の銘柄は？

今回取り上げる銘柄は立ち食いステーキでおなじみの「いきなり！ステーキ」を運営する株式会社ペッパーフードサービスです。

ペッパーフードサービスは「いきなり！ステーキ」などのステーキを中心メニューとした外食チェーン店です。

社長の一瀬邦夫氏が1970年に「キッチンくに」を創業したところから始まり、2013年に「いきなり！ステーキ」の1号店を銀座に開店したあたりから急成長を遂げることになりました。

何といっても「いきなり！ステーキ」はステーキを大衆食にした画期的な食スタイルで、当時一大ブームを巻き起こしました。

では、いったい株価はどのような動きをしてきたんでしょうか？？

会社名	株式会社ペッパーフードサービス
設立	1995年8月19日
上場	2006年9月21日 （マザーズ）
売上	147億円 （2022年12月決算）
社員数	382名 （2022年12月末時点）
時価総額	69.5億円 （2023年4月13日時点）

株価は最大で何倍になったのか？

ペッパーフードサービスの主力チェーンである「いきなり！ステーキ」が初出店したのは、2013年12月5日の銀座店です。

そこから怒涛の出店ラッシュで、2016年8月2日には恵比寿店の出店で全国100店舗を達成します。

わずか3年足らずで100店舗を達成するのは、すごいの一言ですね！！

そして、ついには2017年2月23日には日本を飛び出して、アメリカにニューヨークイーストビレッジ店を出店します。

ステーキの本場であるアメリカに出店したことに、当時のいきなり！ステーキの勢いを感じますね。

では、株価の値動きはどうだったんでしょうか？

2013年12月5日の日本1号店出店時の株価が172円で、2017年2月23日のアメリカ1号店出店時の株価が694円だったので、約3年3カ月で株価は4.0倍になっています。

さすがいきなり！ステーキ株価も順調に上昇しています。

しかし、「思っていたよりも株価が急騰していないのでは？？」と思いませんでしたか？？

実は、いきなり！ステーキの株価急騰はここからだったんです。

「いきなり！ステーキ」を展開するペッパーフードサービスは業績好調と株価上昇を受けて、

• 2017年5月1日
  　東京証券取引所第2部へ市場変更
• 2017年8月15日
  　東京証券取引所第1部へ昇格

と、より資金調達がしやすい東京証券取引所第1部へ昇格することになりました。

この結果、ペッパーフードサービスに一気に投資資金が集中したのです。

2017年2月23日のアメリカ1号店出店時の株価が694円で、2017年12月15日のアメリカ2号店出店時の株価が5,880円だったので、約10カ月で株価は8.5倍になっています。

まさに快進撃！！

しかし、いきなり！ステーキの快進撃もここまででした・・・

• 2018年4月27日
  　既存店売上が初めて減少に転じる
• 2019年11月14日
  　2019年12月期決算を赤字予想へ
  　44店舗の閉店を発表
• 2019年12月23日
  　26店舗の閉店を発表
• 2020年7月3日
  　188店舗の閉店と希望退職者を募集

出店ラッシュを続けてきた影響で既存店の間で客を取り合う結果になってしまい、2018年4月27日には既存店売上が初めて減少に転じることになってしまいます。

そして、2019年12月期通期決算では赤字を発表し、債務超過寸前と一部では報道されるようになりました。

そこからは業績・株価ともに回復が見込めずに厳しい状況が続いています。

最高の売買タイミングは？

ペッパーフード株で儲けるための最高の売買タイミングは、2017年2月23日（アメリカ1号店出店）　の株価694円で投資して、2017年12月15日（アメリカ2号店出店）の株価5,880円で売り抜けることでした。

結果として、約10カ月で株価は約8.5倍になり、100万円投資出来ていれば、約850万円に増やすことが出来ました。

惜しくもテンバーガー株にはなりませんでしたが、1年足らずでこのリターンはすごいですね。

投資時期	2017年2月23日 （株価694円）
売却時期	2017年12月15日 （株価5,880円）
利回り	8.5倍 （約10カ月）